SDSSのデータを利用しよう

今度は、SDSSのデータを使ってクエーサーのスペクトルを探そう、という。。。


(i)

まず

VizieR Service

に行って、[Direct access to Catalogues from Name or Designation]に「QSO」を入力。


で、とりあえず一番上に出てきたカタログを選択。


で、今度は候補がめちゃめちゃ多いので、[Target Name (resolved by SIMBAD) or Position]は「north galactic pole」ですが、[Target dimension:]は「20deg」、そして今回拾いたい波長範囲により、赤方偏移の範囲を「> 0.35」にしてこの項目でsort、またあまり暗くても困るのでV等級の範囲を「< 18」にして検索。候補を選ぶ際には、ハワイの赤緯(declination)は+19deg程度なので、それに近い値の方がより高い所に登ってきて観測しやすい、という点も考慮します。


で、まぁたとえば適当に「RXS J12070+3840」のスペクトルを知りたい場合は、ひとまずその名前をコピーします。


(ii)
そして、

NASA/IPAC Extragalactic Database - NED

に移動して[by Name]に進み、[Object name:]にコピペ。なんかよくわからないけど、「RXS J12070+3840」の'S'を取らないと見つからないので'S'を除去。(これ以降は不要で、検索結果ページ下段にSDSSのデータベースへのリンクにいけばスペクトルが得られます。詳しくはこの記事のコメント参照。)するとめでたく、ページ中段にて

Equatorial (J2000.0)
Longitude(degrees):181.768833
Latitude(degrees):38.673556

という情報がひとまず得られます。


(iii)
次に、この情報を

Sloan Digital Sky Survey > SDSS SkyServer > Search > Spectro Query

で、[Position Constraints]の[Cone]にある[ra]、[dec]にそれぞれコピペ。すると、まぁなんかいろいろ情報を返してくれるのだけど、欲しいのは

plate:2108
fiberid:504

という情報です。


(iv)
で、最後に、

Sloan Digital Sky Survey > SDSS SkyServer > Search > Get images > Spectra

に移動して、ここに先ほど得た[plate]と[fiber]を入力。


これで、もし天体の位置がSDSSで探査した領域にあるなら、めでたくスペクトルがヒットします♪たとえばRXS J12070+3840だと

こんなスペクトル。


ふぅ。。。もっと効率のいいやり方ってないんですか、、、