観測知識

ある天体の等級が [ABmag]で,その測光エラーが [ABmag]のとき,つまり のとき, だから,

Suprime-Camの各CCDの名前とAG probe

ボスのメールから転載。 Suprime-Cam の 10 枚の CCD は下記のように 並んでいます。 AG プローブ w67c1 w6c1 si006s si002s w7c3 w93c2 w9c2 si005s si001s w4c5 AG プローブとは、天体を正確に追尾するための 「ガイド星」を捕える小さなカメラのことです…

SMOKAからのデータ取得

せっかくなので、SMOKAにあるMOIRCSのデータを取得してみることにしました。 SMOKA : http://smoka.nao.ac.jp/index.ja.jsp トップ > シンプル検索に進んで、「Subaru/MOIRCS」を選んでGo。 今回は、SXDSのデータ「SXDS1(74)」をいただいてくることにします…

UKIRT Faint JHK Standards

http://www.jach.hawaii.edu/UKIRT/astronomy/calib/phot_cal/faint_stds.html

みかけ等級と絶対等級の間の補正項

プログラムはwork1のsoft/bc03/code/の中に作りました、bc03と関係ないけど。のうち、右辺の第2, 3項目を計算してくれます。いくつか結果をメモ。 z=3.1:-45.580 [mag] z=3.15:-45.608 [mag] z=3.7:-45.891 [mag] z=4.0:-46.025 [mag] z=4.4:-46.187 [m…

Suprime-Camのフィルタの感度曲線とか。

http://hikari.astron.s.u-tokyo.ac.jp/work/photometry/

主なフィールドの座標

RA [h:m:s], DEC [d:m:s]を少しずつまとめていきます。 SDF → 13:24:21.4,+27:29:23 SXDF → 02:18:00, -05:00:00

Suprime-Cam関連の資料(古澤さん)

http://www.naoj.org/staff/furusawa/suprime/ オペファイルの書き方とか、標準星に関するメモとかが置いてます。

測光標準星のカタログ (Landolt et al., 1992)

http://www.tass-survey.org/tass/catalogs/landolt.all ただし、この中には「標準的」でない星もたくさんあるから注意して下さい、とか。 参考:http://www.aerith.net/astro/Landolt-j.html

測光分光標準星のカタログ

Optical and UV Spectrophotometric Standard Stars スペクトルまで調べられている標準星のカタログです。あまり数がないので、めぼしいものがなかったりしますが。 あと、注意として「G24-9」は実は変光星(食連星)なので使ってはいけません、と。

遠方天体でよく出てくる輝線の波長

輝線 波長[Å] Lyα 1216 OII 3726, 3728 Hβ 4861 OIII 4959, 5007 Hα 6563

ウォルフ・ライエ星の輝線の波長

Allen's Astrophysical Quantities (4th Edition, p.413)を参照。WN型はHe, N, Cを、WC型はHe, C, Oを持ちます、と。 輝線 波長[Å] CIII 1176 NV 1240 CIII 1247 CII 1335 NIV 1486 CIV 1549 HeII 1640 NV 1718 NIII 1751 CIII 1909 CIII 2297 CIV 2405 HeII…

ジャンスキー

フラックス波長密度が出てくるよりよっぽどありがたいです。

フラックス波長密度をフラックス周波数密度に変換

なので、たとえばでのとき、 を計算、と。でAB等級に。

質量関数についての練習問題

, , 1. 全質量のうちまでに含まれている質量の割合は?2. 全質量のうちまでに含まれている質量の割合は? これらはそれぞれ , を計算すればよい、と。ちゃんと規格化もしましょう、と。

FWHMとσの関係

ガウシアンの振幅をとしたとき、FWHMはとなるときの方向の幅なので、 をについて解いてあげると ということになります。これをIRAFのgaussに引数として投げてあげればよい、と。

ガウシアンの和はガウシアン

、が、それぞれガウシアン、であるとする。つまり、 このとき、の密度関数を計算すると、 まぁつまり、にしたがいます、と。

独立な確率変数の和の密度関数

、が互いに独立な確率変数であり、これらの密度関数がそれぞれ、であるとする。このとき、確率変数の密度関数は で与えられる。

赤道座標から標準座標への変換

天文計算入門―一球面三角から軌道計算まで作者: 長谷川一郎出版社/メーカー: 恒星社厚生閣発売日: 1997/02メディア: 単行本 クリック: 15回この商品を含むブログ (2件) を見る本当は大内さんの修士論文を参考にしたのですが、まぁこの本にも載っていたので。…

よく出てくるバンドの中心波長

『シリーズ現代の天文学 15. 宇宙の観測I-光・赤外天文学-』を参考に。・Broad-bandフィルター バンド名 || 中心波長[Å] ================================= U || 3652 B || 4448 V || 5505 Rc || 6588 i' || 7706 z' || 9222 J || 12150 H || 16540 Ks || 2…

等級の計算

えっと、せっかくなのでメモ。 1シグマ限界等級を、それに対応するカウント数をとおくと、5シグマ限界等級に対応するカウント数はだから、 が成り立つ。したがって、これらの差を取ると、

等級誤差の計算

SExtractorで測光すると、ちゃんと等級誤差も算出してくれるのですが、あまり信頼性がないんだとか(正しい値よりずっと小さな値を返してくるそうで)。そんなわけで、測光データの5シグマ限界等級から任意の等級の天体の等級誤差を計算することを考える必要…

赤道座標について

参考: ・赤道座標(Wikipedia) ・赤経(Wikipedia) ・赤緯(Wikipedia) 赤緯(DEC)についてはdeg単位なのでそのまま使えますが、赤経(RA)についてはh:m:sで表わされているので換算に当たっては注意が必要、と。 24 [hour] = 360 [deg] 1[hour] = 15[d…

SDSSのデータを利用しよう

今度は、SDSSのデータを使ってクエーサーのスペクトルを探そう、という。。。 (i) まず VizieR Service に行って、[Direct access to Catalogues from Name or Designation]に「QSO」を入力。 で、とりあえず一番上に出てきたカタログを選択。 で、今度は候…

銀河座標について

これまで、銀河座標というものがどうして存在するのか、これまで私は全く理解せずにやり過ごしてきた(ってか、慣例的な座標をいたずらに増やして、物事を煩雑にしてるだけなのではなんて思い込んでた)わけですが、今日少し教わりました。 銀緯が0というの…

NASA/IPAC Extragalactic Database - NED

NASA/IPAC Extragalactic Database - NED なんかよくわかりませんが、とりあえずextragalacticな天体のデータベースということで。たとえば「3C 273の座標が知りたい」なんてときは、[By Name]に進んで[Object Name]に「3C273」を入力してみるとよいわけです…

Local Time 対 Elevationのプロットを出してくれるツール

すばる望遠鏡 > Astronomical Resources > Target visibility ここで例にしたがって座標と名前を入れると、Local Time 対 Elevationの図を返してくれます。改行すればいくつでも。 ただし問題がないわけではなくて、私のWindowsマシンだと[Produce plot]をク…

VizieR

VizieR 今回、標準天体として適当な輝線天体を検索する際、利用したサイトです。たとえば、「Subaru Deep Field付近にある惑星状星雲を探す」という場合は、 mirrored CDS VizieR > VizieR at JAC, Hawaii - USA と進み(@ハレポハクなので。)、[Direct acc…

 LAEsの輝線フラックス

フラックス密度の連続光成分を、バンドのtransmissionを、LyAでのフラックスを、LyAに対応する振動数をとすると、平均フラックス密度は、 なわけです。あとはこれをに解き直してあげれば。

 等級の求め方

・観測したバンドでの等級原点 ・観測したバンドでの天体のカウント数 ・天体のAB等級 等級原点(1カウントに相当する等級)を、それに相当するフラックス密度をとすると、 が成り立つ。一方、天体のAB等級は と計算される。これらの差をとれば、たしかにが…