2004, A&A, 422, L13-L17

A Lyman \alpha emitter at z=6.5 found with slitless spectroscopy
J.D.Kurk et al.


この論文では、z=6.518に見つかったライマン・アルファ輝線銀河について報告する。\lambda \sim 9100 \text{\AA}(ライマン・アルファで6.4 < z < 6.6)の大気の窓にlimitしたスリットレス分光によって、VLT/FORSの43arcmin^2の領域にシングル・ラインが見つかった。それに対応する天体はIバンドでの深い撮像データに受かっておらず、ラインはさらに深いfollow-upのスペクトルで非対称なプロファイルをしていた。フラックス1.9 \times 10^{-17} erg cm^{-2} s^{-1}で静止系での等価幅が>80 \text{\AA} のライマン・アルファを除いてはplausibleなline identificationはない。今回のcompleteサンプルから導出されたz=6.5における星形成率密度の下限値は5 \times 10^{-4} M_{\odot} yr^{-1} Mpc^{-3}であり、これはSDFやHUDFでの観測結果とconsistentである。ただし、LALAサーベイの結果よりおよそ10倍以上大きい。このLAEはこれまでにわかっている高赤方偏移銀河の数少ないサンプルに含まれる。